有終の美…
熊谷ラグビー場Bグラウンド(12,8)、今季専大Aチームは2勝5敗の7位、相手は入替戦20年ぶり出場の東洋大学(2部2位)。
前週(12,2)、ジュニア選手権カテゴリー2で4戦全敗だった専大ジュニアBチームはホームでカテゴリー3で1位の関東学院大学と試合。ウォームアップから気合が入っていた専大ジュニアチーム。試合開始直後から主導権を握り、FB檜山(國學院栃木/2年)がラインブレイク、フォローしたNO,8石川晃一(目黒学院/2年)が先制トライ。その後も終始リードを保ち熱戦を繰り広げては要所で圧倒。ジュニア戦初勝利と共にカテゴリー2残留を決めた。勝因は井上Jr主将(小倉/4年)、木元(長崎南山/4年)のセンター陣、LO小野(湘南工科大附属/4年)らによるBチームの一体感。SO森野のゲームメイクも良かった。
専修大Jr 36(1st 29−14)28 関東学院大Jr
中5日で迎える最後の試合、入替戦。
勢いあったBチームから先発14番に抜擢したAチーム初出場の花田(日川/2年)はじめ、リザーブにHO原(桐蔭学園/2年)、LO小野(湘南工科大附属/4年)、NO,8石川晃一(目黒学院/2年)の4人を入れてラストゲームに挑んだ。
前半、抜擢した花田が快走を魅せて独走トライ。幸先良くもう1トライして主導権は握ったかに見えたが…。そのあとミスや相手のビックプレーからトライを許し、前半は14−12の2点リードで折り返した。
「やってきた事を全部だそう、もうキックは要らない、テーマは継続・もっと勝負しよう!」
後半開始早々にSO石原が抜け出し、FL坂本が中央にトライし、流れは一気に専修大。
その後もチャンスにミスはあったが、CTB夏井大樹のハットトリック(3トライ)等もあり、後半は終始主導権を握ってノーサイド。
専修大 42(1st 14-12)24 東洋大
この2週間、最後まで学生たちとしっかり話をして準備できたことが良かった。この期間が無ければ最後2試合の一体感は生まれなかったかもしれない。このドラマは昨シーズンの再現?もう一度1年前にダブルで昇進(全勝+入替戦2連勝)した事を思い出し、何が良かったのか、今年はどうだったのか、ジュニア入替戦の前に、4年生の大半をを監督室に呼んでみんなと話した。
(昨シーズンJrひさしのキャプテンシー、主将松土率いる4年生の一体感等…)
今年の4年生17名はみんな個性が豊かな集団だった。だから当然まとまるのも大変。そんな中、主将のSH高橋(長崎南山/4年)が春先に大怪我をし、副将FB松浦(小倉/4年)が主将代行、副将NO,8石川(東京/4年)がチームを引っ張った。しかし、秋の開幕直前に主将代行の松浦も負傷し、石川が主将代行の代行となり、FWリーダー坂本(國學院栃木/3年)、BKリーダー石原(東福岡/4年)等が再度チームを牽引。すると、代役たちが試合で活躍、躍動した。
SH酒井(長崎北/2年)もその一人、夏合宿までCチームだったが、小田(佐賀工/3年)が九州での国体予選で負傷して帰ってきた為、酒井をSHとしての経験値を買って先発に抜擢。すると予想以上の活躍を見せてくれた。法政大戦29年ぶり勝利の立役者は酒井であり、途中出場でライン際30mを独走し、貴重な同点トライを取ったSH片岡(昌平/3年)もスーパーサブとして活躍した一人。春先にFBからSHにポジションをチェンジしてまだ半年足らずも、チームに強烈なインパクトを与えてくれた。
中央大戦の立役者は、怪我も癒え、復帰初先発で結果を出したSH小田と、この試合限定で秋の公式戦Aチーム初リザーブに入っていた7人制日本代表の野口宜裕(早稲田摂稜/4年)。後半10分過ぎから出場し、今シーズン2勝目に貢献。
(その後アジアセブンズシリーズ、そしてワールドセブンズシリーズへと転戦…)
最後に主将SH高橋が戻り、最終戦に続き入替戦もフル出場。全てがみんなのお手本となるプレイで勝利に貢献。その中でも失トライ後の相手ゴールキックにトップスピードでプレッシャーを駆け込む事4回。イージーなところを2つ外したのも高橋のおかげ。
(専大SHは失トライ後100%でキックプレッシャーに行くことが暗黙の了解…)
専大ラグビー部にとって、来季も1部で、カテゴリー2で戦う上でも有意義で貴重な2週間だった。
4年生四年間本当にお疲れ様、そしてありがとう。
ここでの経験が社会人として生き続けることを心より祈念します。
また、専大ファン、サポーター、保護者ご父兄ほか、専大関係者のみなさまには最後まで専大ラグビー部への多大なる熱いご声援、大応援を頂きましたこと、この場を借りて心より感謝申し上げます。
2019年来季は専修改革3年目、創部90周年を節目に目標は再度「大学選手権出場」、その先の夢でもある「日本一」にチャレンジすることを宣言して今季のノーサイドとします。
一年間ありがとうございました。
ps , ジュニア選手権 入替戦vs 関東学院大Jr
※ photo
※ Number Web 特集記事
「ラグビー界のパイオニア村田亙、母校専修大をフランス式で強化中。」
https://number.bunshun.jp/articles/-/832619
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コメント
一部残留おめでとうございました。ツイッターで速報を見ながら試合の状況を見ておりました。去年もそうですが入れ替え戦は本当にハラハラドキドキですね。選手諸君も絶対に落ちたくないという思いと一部でやってきたプライドもあるでしょうし、簡単には負けられないという思いが今回の結果につながったかと思います。ジュニアが先勝したことも大きいですね。来年もレベルの高い試合ができること、またレベルの高いチームと試合ができること、来年も楽しみな選手も多くいそうですし、これも日頃からの村田さんのご指導の成果かと思います。今は、オフをしっかり、ゆっくり休まれてまた、来年度に向けていスタートが切れますように陰ながら応援しております。また、京都にも遊びに来てください。
投稿: 京都のミスターK | 2018年12月12日 (水) 08時10分
改めて来季も
1部の専大ラグビー部を応援させて貰える事に感謝です!
何時もながら亙さんから
選手への思い遣りがヒシヒシと伝わる
ブログ内容で最後も選手の父親の様に目頭が・・・
来年も宜しくお願いします❗😄
投稿: ちゃりもも | 2018年12月12日 (水) 09時19分
入替戦、選手たちは緊張しますよね。前半こそ緊張感ある試合になり、競りましたけど、最後はしっかり勝ってくれました。ジュニアの入替戦勝利でAチームが乗ったのは事実です。選手たちもノンメンバーもひとつになって勝ったことで、来季に繋がりました。更に上を目指すためにも再度目標を達成するだけの準備と行動、そして選手たちをしっかりサポートして育てていきます。
年末年始はほぼほぼ花園にいます。京都にも行きますネ。その時はご連絡いたします。
投稿: Wata | 2018年12月12日 (水) 17時21分
学生時代からどんな時もポジティブだったチャリももくん、変わらず元気でなにより。家族を大事に!そして無理しないように‼︎リハビリは月一で伊勢原トレセン迄。あと30年ラグビーができる様に鍛えてやるよ(*≧∀≦*)
投稿: Wata | 2018年12月12日 (水) 17時26分
先日、二日はわざわざお時間をいただき、有難うございました。大変楽しい時間でした。こちらからの連絡がうまくいかず、申し訳ありませんでした。もし、来年も花園に解説で来られることがあれば、毎年恒例の「行事」としてお誘い頂ければ有り難いです。また、お会いできる機会を楽しみにしております。お忙しい中有難うございました。
投稿: 京都のミスターK | 2019年1月 3日 (木) 16時24分
正月は毎年花園でスカウト活動、その傍らMBS大阪毎日放送で高校ラグビーの解説を始めてから今季で11年目になりました。2日はありがとうございました。短い時間でしたが京都(駅ナカ)を楽しむことが出来ました。来年度も「恒例行事」として、よろしくお願いいたします!
投稿: Wata | 2019年1月23日 (水) 17時19分